コトバ

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非日常な世界から
現実に引き戻される
月曜日
魔法が使えるわけでもないし
ドラゴンは火を吹かない
そこにあったのは
確かにあったのは
怠惰
一体どこに
この日常のどこに隠れていたのだろう
ただ
ただ
垂れ流れる惰性を貪る
そんな非日常
冬がいなくなった

春はまだ
鏡の前でファッションショーをしているというのに

帽子が決まらないの
と、振り返ったら
白いコートがそこにあって
冬の姿が見当たらない

しかたないので
桃色のワンピースを先に着ることにして
ふわりと裾をはためかせ
白いコートを手にとって
冬を探しに行くことにした

北の大地に着く頃には
きっと見つかるだろう
なんて、のんびり考えながら

ないないないない
いらないいらない
いらないいらない
だれもいない
どこにもない

ここには

あったものなど
なにもない
この世に音がなくなったとしても
きっと、雨音だけは私を忘れない
耳たぶを食むように
やさしく
鼻筋を撫でるように
愛しく
確な存在を持ってして
そこに在り続ける
揺るぎない
私の道標
存在の抹消を願うことは
誰にでもできること
願うことは容易い
永遠に実行はされないまま
心だけ崩れていくのなら
いっそ
自分が消えてしまえばいい
願うことしかできないのなら
そんな
臆病な自分なら
いらない
ちっぽけすぎるこの手では
なにひとつ守ることができない
他人の笑顔も
自分のプライドも

だめなんだ

それでも僕は
ただ、
もしもひとつだけ
たったひとつだけ
ねがいがかなうとしたら
じかんをこわせるリモコンがほしい
そしたらわたし
しぬさんびょうまえにはやおくりするの

ああ
やっとおわれる

そういって
めをとじるの

わたしのたいせつな
たったひとつのねがいごと
流れる時間
取り残される私
進化する技術
停滞する頭脳
一歩踏み出す度に
膝をつく
伸ばした指先
未だ届かない未来
それでも前に進まなければ
呑み込まれて、消えてしまう

行かなくちゃ
行かなくちゃ
このドアは
何処へも通じてなどいない
その先の虚無に
ヒカリを見いだすのは
確固たる意思
四方八方の一歩先へと
今この瞬間も
やりたいことと
やれることと
その落差に失望を覚え
それでもまだ
現実の一歩先に願望を抱く
その行為でしか
人は前に進めない
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